HRI COLUMN

2016/12/15スタッフコラム

「競争が好きなベトナム人」への研修のコツ

みなさま、はじめまして。HRIベトナム(ホーチミンオフィス)の榎本です。
私はここホーチミンにて、コンサルタントとしての業務のほか、研修のオブザーバーや日本語がわかるベトナム人に直接研修などを行っています。そこで今回のコラムでは、社内のベトナム人向けに研修を企画される機会もあるであろう人事担当の方に向けて、研修におけるゲームのコツをお伝えしたいと思います。

まず私が積極的に研修で活用すべきだと感じるのが、多人数で取り組む「ゲーム」です。勿論これは国を問わず研修全般に言えることではあるのですが、日本とベトナムでは明らかに受講者の方々の反応が違うように思えるのです。
ゲームを企画する側としては「受講生の皆さんが盛り上がるか+ゲームを通して言いたい事が伝わるか」の2点がそれはそれは気になるのですが、少なくとも前者に関しては、殆どすべての研修においてみなさん予想以上の良い反応をしてくださいました。
特にホーチミンの方々に言えることなのですが、優勢な方・勝った方が、笑う・手をたたく・ハイタッチ・踊る・叫ぶなど、日本ではあまり見ないような激しさで喜色を表現し、劣勢な方・負けた方も「チョーーヨーーーーーイ!!」と身振り手振りで嘆きを表現するので、誰が勝っても負けても場が温まります。本当に、企画者冥利に尽きる反応の良さです。

ゲームが盛り上がらない場合というのは、その多くが「ルールや進行が難しくて、どう動いたらいいかわからない」というパターンに分類されるでしょう。
ですので、もし自社内にて何らかの研修やイベント企画をされる際には「みんなでできる+競争するゲームをたくさん取り入れる」「ルールはできるだけ簡単に、難易度は設問で調整する」というのが進行のコツとなります。

ところでこのベトナム人の国民性としての「競争好き」は、かなり有名な話だと思います。このように研修で点数を競うようなゲームをするのは勿論のこと、マネジメントのやり方としても「部署・スタッフ間で競わせる」というのは比較的どこでも取り入れやすく、かつ有効な手段だと言われます。

ここで一つ個人的に思うのは、日本とベトナムでは「競争」という言葉のベクトルがだいぶ違うのでは、ということです。
私自身の印象としての「競争」という言葉には、どちらかといえば冷たいイメージ、敗者が切り捨てられるというネガティブなイメージの方が強くありました。
日本にいると「競争に勝つことで評価される・待遇が良くなる」のような勝つのが前提の情報よりも、「一度競争に負けた人が、再挑戦して勝つのはもっと難しい」「競争に負けると、周りから一斉に叩かれる」といったような、負けるのが前提の情報の方が多く発信されているように感じるからです。もちろん私がそのような情報を取捨選択している部分はあると思うのですが、今の日本で「競争」という言葉が使われるシーンは、やはり後者のメッセージが結びつくことの方が多い気がします。

しかしホーチミンに来て、私はその言葉への印象を少し改めるようになりました。
「競争=自分が勝てば、いいことがたくさん=勝てるよう頑張ろう!」という方向性を人々が基本認識として持っていて、負けたとしても「違う条件・やり方なら勝てるかも」という競うことへのポジティブさを多くの人が持っているように見えるのです。
勝って喜色を表すことになんのためらいもないし、負けたら負けたでそれほど悲観的にもならないので、競争そのものを純粋に楽しめるのでは、と思います。もちろん負ければ大損となれば楽観的ではいられないし、どんな手段でも使うけれど、競うこと自体には肯定的なのがベトナム人、というのが私の考えです。

ベトナムでの研修やイベント企画をされる際には「みんなでできる+競うゲームをたくさん取り入れる」「ルールはできるだけ簡単に、難易度は設問で調整する」の2点さえ抑えれば、ゲームはベトナム人とのコミュニケーションやモチベーションアップに非常に役立つものとなります。是非色々なところに、積極的に取り入れていただければと思います。

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