HRI COLUMN

2017/02/03コンサルタントの視点

ベトナム人は論理的思考が苦手? ~今日から使えるロジカルポイント~

みなさま、こんにちは。HRIベトナムの松岡です。
ベトナムはテト(旧正月)が終わり、改めて「あけましておめでとうございます!」ですね。

さて、今日は論理的思考について書きたいと思います。
私が、ベトナム人とのコミュニケーションにおいてやりにくさを感じることに「論理性の弱さ」があります。私に限らずそういった声はよく聞こえてきますので、ベトナム人の部下と論理的な議論ができないとお悩みのマネジャーの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

1、あなたの社員もロジカルになれる!

ということで、今日はすぐに活用いただける論理性向上に役立つポイントを1つご紹介したいと思います。ずばり「分けると分かる」です。弊社のロジカルシンキング研修では、物事を「分ける」ことを繰り返し練習していただきます。それが論理的思考の基礎となるからです。例えば、何かの議論が上手く進まない時というのは、たいてい論点に複数の要素が混ざってしまっています。「納期に間に合わない」という問題一つとっても、そこには人の問題・設備の問題・費用の問題などが隠れている可能性がありますが、そこを分解せずに話を始めると、抜け漏れだらけでトンチンカンな議論になってしまいます。話の要素を「分けて(細分化して)」議論できれば、答えを見つけることは実はあまり難しくありません。ここが、簡単なようでやれていない場合が多いものです。これは日本でもよくあることですが、ベトナム特有(と感じられる)の例として、次のようなこともあります。

ベトナム人に「〇〇はできますか?」と聞いたら、二つ返事で「いいえ、できません。」返答されることってありませんか?そんな時は、ぜひ何がネックで「できない」のかを紐解いてみて下さい。紐解かずに「なんでできないんだ?」とざっくりした論点で会話を進めていくと「だって、あれがこうで、これがああで…」と、言い訳の列挙が始まることも(笑)。私の実体験ですが、ベトナム人が「できない」というとき、「法律的にできない」「慣習的にやらないほうがいい」「自分がやりたくない(Or 知らない)」ということをごちゃまぜにして「できません」と答える人が少なくないように思います。「法律的にできない」のと「自分がやりたくない」のとは、雲泥の差です。ですから、こういう時は「できない」を構成している要素は何なのかを分解して話してもらうようにすると、道が開けていきます。

 

2、 そもそも、なぜベトナム人は論理的思考力が弱い傾向があるのか?

私たちの会社では、社員に論理性を習慣づけるための一策として「結論は〇〇です。その理由は3つあります。1、、、2、、、3、、、」というような話し方を推奨しているのですが、弊社の社員がそれを他のベトナム人に使ったところ「何、その変な話し方」と笑われたことがあるそうです。この件だけで決めつけるのは非論理的ですが(笑)、それを聞いて思ったのが「ベトナム人は論理的思考を重要視していない」という仮説です。

この仮説が正しいとして、原因の一つにはベトナム社会の性格があるように思います。あくまでも個人的な見解ですが、ベトナムの曖昧な法律が示しているように、国の在り方に非論理的な部分が多いので、論理性をもって生きても意味がないというのが多くのベトナム人の根底にあると感じるのです。国家に論理性がない場合、国民の生活も論理性に欠けたものになっていきます。明日は明日の風が吹く、やってみなければ分からない、やったもん勝ち、成功するかどうかは運次第、、、というような考え方が染みついたとしても不思議ではありません。結果として、論理性よりも、人のつながりや感情・自分の利得の確保・権力やお金といったものを軸にして思考する傾向があっても当然といえます。しかし(そのお国柄の良し悪しは別として)ベトナムがこれからグローバル社会で成長していくためには、論理的思考力の向上に目を向ける必要があるはずです。

論理的思考力とは、なにも小難しいフレームワークを使いこなすことではありません。冒頭でお話したように、論点や要素をしっかりと「分ける」ことを意識するだけでも論理的で生産的な思考や表現ができるようになるものです。「うちの社員は論理性に欠けるんだよなぁ」という方、ぜひ手始めに「分けて」考えてもらうことをお試しください。

HRIベトナムの「ロジカルシンキング研修」お問合せはこちらから

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